2018年6月30日土曜日

夜汽車



纏う恋風

長く
永遠にも
通じそうな

細く
くねった道...

やわらかい夢に

やらかいこころ

ひたして

漂いつづける

この
黄色い世界...

時には無敵

時として微弱

遥か遠く

透明なこえ...

夜に向かう

汽車...






花のよう...



柔らかな日差し

優しくかおる

花のように

こころてらした

あなたの純粋...


悲しみと対峙して

またひとつ

あたたかな心

芽生える...


そうして

いつか

あなた包むように

ほら

おだやかなひ

注ぐ...


絶え間なく流れる



時は絶え間なく
流れる

幻の如く

瞬時に去りゆくとて

確かにそのときは

存在していた


確かにいまを

生きている


時は絶え間なく 

誰をも

未来へ連れてゆく


幻だと

誰かが言った


うなずいては

打ち消す



たしかな足跡

2018年6月29日金曜日

ひらく



閉じた
開いた

開いた
閉じた

そんなに

簡単に
ゆかない

からだは
ゆっくり

心は

尚も...

ゆるやかな

優しい
ひざしに

骨までも
温めて



開いた
閉じた

開いた

開いた

明けてゆく...






夜への導き



揺れる
こころ

ひとひら
儚く...

それは

ちいさな
ため息

それは

一滴落とした
涙...

悲しい夢
みたあとで

息づく

愛しさへの
渇望...

乾いた


簡単に
潤し

心までも
そうあれたら

そんな風に
思う...

水は

限りなく
透明

ゆっくり

ゆっくり

飲みほして

ささやかな


過ごし

また
日常へと...

日は
暮れて

夕陽は
沈み

夜へと
準備

始め

美しくも

少し
怖くもある

ネオンが...





ビビッドカラー



ビビアンレッド

赤く
燃えた

こころ

あなた
思う時を

どれだけ

重ねたでしょう

はじめて
出会い

ことば交わした
その時

瞬間

萎えていた

胸の
ときめき

まるで

はじめての
恋のように

脈打つ鼓動

感じた...

ゆるゆる
震える

紅ハート



ここにあること

教えてくれた...

震えた

指先...






2018年6月28日木曜日

じわじわと



溢れだした


夢の
あとさき

凍えた

指先...

熟した
果実

時は

過ぎる...

かなしみさえ


切ないこころ


幾度か

繰り返し

じわじわ

じわじわ...






曲線



会いたくて

会いたくて

この胸が

そっと
伝える...

会いたくて

会いたくて

心が

そっと
呟く...

恋しくて

恋しくて

ちくり

胸に刺す
傷み...

さらってゆく

さらってゆく

風が

やわらかい

キミの
手の

温もり...

滲んでゆく

ゆるやかなる

曲線...






七月の風



キミは

七月の

風のなか

生暖かな

南からの
風が

キミの
髪の毛

揺らして...

蝶蝶は

花から
花へ



舞いながら

その美しさ

みせつける...

キミは

少し
躊躇いがちに

伏せた目

七月の
風に抱かれ

また


しっかり
見つめて

歩く

歩く...






2018年6月27日水曜日

オレンジ色のクールダウン



オレンジに

オレンジ色に

染まる街...

あたたかな
ミナミ風

までも

だいだい色を...

オレンジ色の
滑車

くるくる
くる

くるくる
くる

回る
街並み

滑りこむ

夜のやみへ...

生暖かな
ミナミ風

さえ

オレンジに

巻き込んで...

線路沿いの
夏みかん



オレンジ色に

夕焼けと
コラボ

同化して

美しい...

オレンジ

くるくる
くる

オレンジ色の
滑車

くるるるる...






月光季



やわらかい
思いで

しまい込んだ...

息をする


ひとつ

ふたつ

ゆるやかな

記憶の
行く末...

曖昧に
みえる

時系列...

穏やかさ
とは

何だろう

こころ
平穏に

ならしながら

月を
夜をこえて



なおも
輝く


みてる...

太陽



共演...

照りつける
日差し

情熱の
太陽

月は

淑やかなる
ひかり

放つ...






2018年6月26日火曜日

初夏



翳り

憂い

少しずつ

深み

持ち始める...

一輪の


水をあげよう

きらめく

雫...

緑色
鮮やかに

その葉
揺らし

小さく

震えた...





キミノコトバ



キミの

には

永遠の
翼...

大切な
ひとと

共に
歩む

ひたむきな

日常のなか

どんな時でも

優しい心

忘れない...

キミの
ことばには

永遠の魔法

キミが

ひとこと
ひとこと

選んでくれた

コトバ

一番


胸に響いて...






ほのお



メラメラ

命の
焔が

燃える...

ゆらゆら

彷徨うような


仄かに

灯る...

今夜も

誰かが

誰かに

向けた

恋の
炎...

それは

身も
心も

焼き付くすような

かなしいもの

ではなく

そっと

相手のしあわせ

願った

やわらかい

灯火...

命の
限り

灯るだろう

どこかで...






遠い真理



そこには
何が

あるのだろうか 

そこには
なにが

そして
誰が

いるのだろうか...

灰色の煙

くすぶる空に

思い
乗せ

そこには
なにが

あるのだろうか

そこには
なにが...

そこで
出会う

生きてゆく

生きる命

感じる

感じる

煙の

向こう...


2018年6月25日月曜日

あなた色のシルク



幾千もの

絹のいと

やわらかく

丹念に

織り上げた...

交差した

糸と
糸が

小さな物語

作り出しては

彩り
加えてゆく

シルク...

滑らかな

優しさ

繊細な

手触り...

織り成してゆく

丹念に...


加えるならば

あなたが
好きな

空色

そして

海の
色...






過ぎる夏



通り雨
近づいた

夏の匂い
切なく

変わりゆく
空は

傷んだ
心さえ

癒やしてゆく...

揺れるこころ
映すように

足早に
世界は

まわりながら...

遠くに
みえる

タワーの
その上

小さく
飛行物体

横切る...

私は
一瞬

目を
凝らす...

緑色の


黄色い
向日葵

やわらかい
人波

すぎてゆく


時...






思いきり




仰いだ


蒼く

突き抜け

雲一つ

見あたらぬ...

大きな
黒揚羽

ひらり

まいあそぶ

小さな
小さな

花の密に

誘われ...

空は
今日も

頭上に
まんべんなく

広がり

そして

私は

自分の
小ささに

少しだけ

ほっとする...

みんな

みんな

空の
下で

息して

笑い

泣く...

そんな

毎日

好きになりたい...





2018年6月24日日曜日

愛はバラッド



愛し合い

慈しんだ

幾年...

愛は

もろく

崩れてゆく...

かなしみ
浮かべた

砂の海に

泥舟の
如く

沈み

無残に
見えるか...

確かに

至極
滑稽な

有り様...

愛は
壊れ

愛は
流れ

愛は
称え

愛は
はばかれ...

愛が

憎しみに

変わる前に

潔い格好で...

たぎる命



まるで

バラッド...









こころと命



優しい

やわらかな

温もる
感情...

それを

こころ



名付けます...

こころは

どこに

あるのでしょう

誰かを
ゆるした

誰かを
受け入れた

そのたび

こころは

温まりながら

そうして

見つけた

見つめた

あたたかな
存在...

それを





呼びたいのです...


月物語



月は

とめどなく

この心

濡らしてゆく...

太陽は

まんべんなく

皆のもとへ

降り注いで...

雫は
至極

光は
究極

語らう
あてどなく

月の
物語は

始まり
含ませ

冒頭は...


2018年6月23日土曜日

雨期の街



朝の
ひかり

待って

降り出した
雨...

濡らしてゆく

凍りついた

アスファルト...

走り始めた

鳥の
さだめ

たどり着いた

夏の
始まり...

雲は
低く

たれ込める

ボクは

雲に
背が届く...

大きな
大きな

飛行機が

すぐ横

飛んでゆく

危うく
高いタワー

掠めるように...

雨が
すぐ上

から
おちては

地上

濡らしてゆく...






光の森




焦がれる

朝は

薄い
グレーに

包まれる...

黒く
変化してゆくか

白に
近づくか


惑わせる...

昼は

まばゆい光

浴びている...

ひかりの
瞬き

ひかりの


明るさを
憎むなかれ


開かれる

夕刻は
切なく

心のドア
開く...

優しい
ピュアオレンジ

目に
焼き付くような

橙...

憂鬱さえ


友として...



薄紅色の

夢に

墜ちるまで...






真珠



涙は

かなしい色

映す...

切なく

ほろり

滴るような

あなたの
涙は

真珠の煌めき...

おちた
雫は

海へと
還る

やわらかい

海の
さざめき...

蒼く
ひかる

水面に
浮かぶ

金色の

翼...


2018年6月22日金曜日

夜の街で



時を
駆ける

一秒毎に
刻む

風の声...

ルピタ
浸りきる

しあわせ
という

カナリア...

ひた走った

街の
片隅

今は
静まる

妬けた
アスファルト...

階下
見下ろす

伸びる
茎...

のびる

のびる

ルピタ

たぎる...


海の伝説



海に
美しく

咲いて
流れる

人魚の伝説...

しなやかな
身体

纏う


ひとつ
ひとつ

優しく
綴られる

エピソード...

まぶしい
背中

泳いでゆく

どこか
遠く...

強く
強く


閉ざして

いるのだろうか

みなぎった
エネルギーで

費やした
日々...

ゆるゆる

するる

流した
涙は

海へと
溶けて...


ジレンマ



涼しげな眼差しを
向けて
旅人はふうっと
息をつく

どこに行くの
たずねる

わたしに

それではあなたは
どこにゆくの

真っ直ぐな瞳で
問いかけた






幾つもの交叉点

洗い晒しのTシャツ

風にきえてゆく

昨日



何かを憂いた

少年は

だけど確かに

今日を生きる


美しさだけでは

ないのだと


この世界

トグロまくような


はびこる

悪の存在を感じては


青い芝生の匂い

嗅ぐ




2018年6月17日日曜日

笑顔種


しあわせの種
蒔いているよ

優しい日溜まり

穏やかなひに

昨日迄の雨で
ぬかるんだ土壌に

こころ込めて

いつだって
どんな時だって

理不尽襲う
そんな時でも

ボクは種蒔き
怠りはしない

柔らかく
芽吹いた

いつか蒔いた
きみと蒔いた


花開く
花薫る...

誰かのしあわせな
笑顔見つめて

みつめて...





2018年6月6日水曜日

こころ鳴らす鐘



鐘を鳴らして  
       

夢のなか

鐘を鳴らして


争いの前に

気づけたなら


争いの後に      

失うこともない


鐘を鳴らして


この世界 

鐘を鳴らして


争う心は 

いらない  


いらない...

2018年6月4日月曜日

2018/06/04


melody.

鳴り響く

胸の奥

鮮やかすぎる

記憶

遠くをゆく


melody.

瞳に映る何もかもが


こころのなか

反芻する


いつから

どこからか


聴こえて




2018年6月3日日曜日

about



何となく大切な
何となくとくべつ

何となく
しあわせ

何となく
優しさ目覚め


どこからか
いつからか

何となくの
続きは

これからの
希望



2018/06/03



流れる季節
真ん中の
切ない気持ち
あなたをおもう

微かな温もり
僅かな希望
ゆらめくこころ

隅っこにおいやった
後悔の念を
引っ張りだしては
溜め息をつく

静かなる夜明け
鳥の声

今ひとたび

こころはうたう



2018年6月2日土曜日

熟成



しっとりと
じっくり寝かせた
年月を
無駄にするかと
息巻いては
なんだかなぁ
自分を見失う

ことこと
ことり

熟成のとき


腐敗してゆく

為に完成させるのでは

悲しいから



ことこと

ことり


優しくあれ


ココナツ...

 
懐かしいかおり
優しく掌
漂うやわら
 
ひとひら
駆け出す
勇気を
 
ひとたび
めぐる
出会いを
 
やがて
ココナッツ色の
心は
 
日々を彩る
キャラメルみたいに
あまく
とろけることは
ないけれど
 
せめて
夏の日差しに
 
肌をやかれる
 
蜻蛉


罪とジレンマ

 
時は零れて
指先から
溢れだす刹那
 
枝分かれする
昨日と今日
交差するジレンマ
 
 
はためく
ゆらめく
 
今ふたたびの
 
朝をむかえて
新たなこころ
 
ゆるやかな
罪を繰り返し
 
詫びる
 
 
こころひとつ
 
 
 
 
 


光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...