命のしらべ
命は
時として
音たてて
その存在
あらわにする...
それは
夕刻時
突然なりだした
雷の
そして
それからまもなく
降り出した
雨音...
そのまにも
最後見つめる蝉たちが
夏の名残
醸してる...
命が
ここにあること
命が
キミに
つらい毎日のなか
見せてくれる
眩しい微笑み...
暑さ和らぐ
九月の
懐かしいよな
虫の声...
雷鳴轟く
地の果てから
空の彼方から
うなりごえ響かせ...
ぽつり
ぽつり
降り出す雨は
音たてて
命を濡らす...
風が吹き
木々たちが揺れ
予期せぬ雨に
人々は
建物まで走る...
強い風に
流れる雲
夜の闇が
この街
包み出す...
風雨は
ランダムに
弱く
強く
時折
激しさ増して...