思い出す
君と歩いた
あの道
君と話した
近所の公園...
君は
ぼくよりすこし早く
恋をしていた
僕は
ひにひに
大人びてゆく
そんな
君のこと
すこし不思議に
見つめていたっけ...
ある日
なにをしてるの?
何気なく聞いたら
君は
黄昏てる...
あとでわかった
君の好きな
女の子が
遠くの街
引っ越すことが...
小さな胸の
恋心
だけど
大人びてみえた
君の精一杯...
もう
会えなくなるなんて
失恋よりも
もしかしたら...
慰めたくて
声にしようとしたけど
漸く
口にできたのは
友達になろう
君は
訝しげに僕を見て
僕の真剣さを
笑った...
あれから
時は流れたけれど
友達から
親友に
昇格したね
いつも
待ち合わせた公園には
今日も
オレンジ色の
夕日が沈む...
僕らが
歩いた道
てらす...