おどる
未完成の
カケラ...
いつも
いつでも
目指すのは
少しでもかたち
確かにしたいと
あやふや
ふわふわ
な
こころ抱いて
ゆるやかに
かろやかに
揺れている
小さく
大きく
揺れている...
凍えそうな
指先
包み込んだ
未完成のぬくもり...
かたちは
なにをあらわすか
かたちは
なにをかたるのか...
ただ
揺れ惑う想い
抱いて
あざやかに縁取る
運命共同体...
儚く
やわらかな
その肢体
紅く
染まり
冷え切った頬...
矢印は
どこへ向くのか
年月を
慈しむ...
一番忘れたい記憶が 一番忘れられない
恥ずかしい気持ちにまみれて
澄んだ冬空に 明日の風は冷たいけれど
あったかい 君のまなざしが見えた
確かに見えた強ばった頬の君の目に光
握った手に力を込めた
寒波がくるよ雪降らす波
みかん抱えておこたで丸まろ
路地裏まで迷い込んだ海風がやたらと冷たい
かじかんだ手と手に伝わる温かさはやたらと優しい
買い物袋からのぞく蜜柑が二人の間で微笑むと
私の細やかな記憶が暖かな部屋に帰ろうと呟いた
(potages)
立ち止まる瞬間風もとまる、なるたけ
やわらかく奏であげる冬をうたうメロディ
そうだ、忘れたくないんだ
切なく胸を揺さぶる日々だとしても
(藍)
思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...