2018年8月26日日曜日

約束の木


林檎の木の下

ひっそりと

一つの墓標
たっている...

遠く
都会へと出て行った

いつか帰る

と約束交わした

林檎の木の下...

少女は
恋人信じて

待ち続けた...

都会に出た
少女の恋人は

都会の空気に
染まりゆく...

待っている


ほっぺた赤くして

微笑みくれた
幼なじみを

忘れるわけなど
なかったけれど

月日は
坦々

すぎてゆく...

そうして
年を重ねて

待つことしか
できなかった

あの日の少女...

恋人は
年とって

故郷へと
かえってきた

そうして
林檎の木の下

墓標を見つける...

刻まれた名前に
蘇る

あかく頬染めた

あの日の

恋人...








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