林檎の木の下
ひっそりと
一つの墓標
たっている...
遠く
都会へと出て行った
いつか帰る
と約束交わした
林檎の木の下...
少女は
恋人信じて
待ち続けた...
都会に出た
少女の恋人は
都会の空気に
染まりゆく...
待っている
と
ほっぺた赤くして
微笑みくれた
幼なじみを
忘れるわけなど
なかったけれど
月日は
坦々
すぎてゆく...
そうして
年を重ねて
待つことしか
できなかった
あの日の少女...
恋人は
年とって
故郷へと
かえってきた
そうして
林檎の木の下
墓標を見つける...
刻まれた名前に
蘇る
あかく頬染めた
あの日の
恋人...
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