始まらず
なにも
求めず
何一つ
望まず
何にも
気付かず
なにも
感じず...
そんなぼっち
ひとりぼっち
の
那由多...
なにも
知らず
なにも
学べず
何にも
触れず...
ある時
小さな欠片
手にした
星の形した
小さな欠片
鋭い切り口で
指
切ってしまう...
あっ
流れだす
赤い血液
鈍く痛む...
痛みとは
こんなに辛いものなのか
ひとつおぼえる
身をもって...
そして
それは
ゆるやかなる序章...
あたたかく照らす
窓越しの
ひかりのゆらぎ
埃さえ
美しいものに
演出するかのよう...
滲んだ夜
曇りの朝
はじけたしゃぼんの
洗濯物...
だんだんと
雲はとれてく
流れるように
風にまたがり
少年はゆく...
誰の心にも
静かに住む
なにも感じず
なにも覚えず
ある日
痛みを知った
那由多...
こころの奥に
大切ななにか
芽生えはじめてた
それから
それから...
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