2018年4月20日金曜日

砂の如く



あなたがここから
消えてしまったとしても
あなたの気配
あなたをおもう涙
あなたをくるおしく

覚えてるの

サヨナラすら言えず
サヨナラすらつけず

色めく世界をモノクロに変えてゆく


少しずつ
少しずつ

崩れてゆく
砂の城

少しずつ
少しずつ

誰かがひとおもいに

踏んで壊した  

それでも?

再生に向かう

向かう





冷たい棘



あなたはとても
やさしい
そしてあなたは
悲しいほど

切り離して

私のなかの
存在

取り外して
あなたを想う

気持ち

まるで
まるでね

冷たい棘の
刺さったような

身体を刺す
痛みを

胸を貫く

最後の一撃

私の心は



あなたは優しい




2018年4月19日木曜日

色彩



泣きながら生まれた  
この世界は
涙なくては
薄らぐ色の

嬉しい涙

悲しみの涙

堪えきれぬ涙 

流れることが

自然に

感じられる



この世に生まれたその日から

涙の人生始まるの


悲しいわけではないの

悲しいときもあるけど

悲しいだけじゃないの


涙のあとで笑おう

そう



生命



なにも纏わず   
なにももたず      
生まれ来る 

生きていく過程で

手にするもの 

多々あれど   

ほんとに必要なのか  

真剣に考えたことはない  


なにももたず

この世に生まれ 

なにももたず 

いつかは旅立つ  


なにかをもつことで

強く    

なれる...

執着してしまえば

あっというまに弱さへ

変わる 


なにかをもつ         

それは同時に  

なにかを失う不安

不安な心を感じ始めることかも

知れない


なにももたずに

歩けはしない


なにももたずに

散り行くさだめ


なのに






予感



ごめんね
好きになったこと
ごめんね

夢のようで
舞い上がって
柄にもなく
夢を見てしまう
   
あなたは
もう振り返っては
くれない

悪びれもせずに 
そう  

去りゆく面影

ごめんね
   
失望させたのかな
それさえも

なにも言わずに

いつかまた
逢えたらいいな




光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...