2018年6月23日土曜日

雨期の街



朝の
ひかり

待って

降り出した
雨...

濡らしてゆく

凍りついた

アスファルト...

走り始めた

鳥の
さだめ

たどり着いた

夏の
始まり...

雲は
低く

たれ込める

ボクは

雲に
背が届く...

大きな
大きな

飛行機が

すぐ横

飛んでゆく

危うく
高いタワー

掠めるように...

雨が
すぐ上

から
おちては

地上

濡らしてゆく...






光の森




焦がれる

朝は

薄い
グレーに

包まれる...

黒く
変化してゆくか

白に
近づくか


惑わせる...

昼は

まばゆい光

浴びている...

ひかりの
瞬き

ひかりの


明るさを
憎むなかれ


開かれる

夕刻は
切なく

心のドア
開く...

優しい
ピュアオレンジ

目に
焼き付くような

橙...

憂鬱さえ


友として...



薄紅色の

夢に

墜ちるまで...






真珠



涙は

かなしい色

映す...

切なく

ほろり

滴るような

あなたの
涙は

真珠の煌めき...

おちた
雫は

海へと
還る

やわらかい

海の
さざめき...

蒼く
ひかる

水面に
浮かぶ

金色の

翼...


2018年6月22日金曜日

夜の街で



時を
駆ける

一秒毎に
刻む

風の声...

ルピタ
浸りきる

しあわせ
という

カナリア...

ひた走った

街の
片隅

今は
静まる

妬けた
アスファルト...

階下
見下ろす

伸びる
茎...

のびる

のびる

ルピタ

たぎる...


海の伝説



海に
美しく

咲いて
流れる

人魚の伝説...

しなやかな
身体

纏う


ひとつ
ひとつ

優しく
綴られる

エピソード...

まぶしい
背中

泳いでゆく

どこか
遠く...

強く
強く


閉ざして

いるのだろうか

みなぎった
エネルギーで

費やした
日々...

ゆるゆる

するる

流した
涙は

海へと
溶けて...


光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...