拭えないわけ

泣き出した

キミの頬

幾度ながれる

ちいさな雫...

こんなに近く

隣にいるのに

キミの涙

拭うことさえ

かなわない...

キミ
見つめてる

キミ
見つめてる...

だから

キミの
涙のわけも

キミが
誰想うかも

かなしいほど

あきらか...

涙さえ

拭えない...

雨やんだ

雨がやんだ

風が吹いた

見つめてる

ちいさな命...

冷たい雨に

潔くうたれ

激しい風に

露わに吹かれ...

つぶさに感じる

頼りない

こころ

不安...

ちいさな命

との語らいに

そっと宥める...

雨が

やんだ...

あの日の太陽

季節と季節の
まん中で

ふと
時の早さ

感じて...

季節と季節の
変わり目に

一抹感じる

さみしさ...

木漏れ日似合う

微風ふく

五月のみそら

みどり

吹き抜ける...

ああ

あの日には

まだ隣に

キミがいた...

激しく
燃える太陽

こころは

うずくまる...

今朝の謎

ひらり

舞い降りた

くるり

翻す

踵
かえして

後戻り...

幸運とは
そんなもの

ひらけて
あけて

するり

と
すり抜けて

穏やかな様相...

幸運とは
なんだろうか

今朝
迷い込んだ

ラビリンス

迷宮へ

ようこそ...

七色の今日

キミに辿る

虹の架け橋...

キミのこころ

七色のように

きらめき

ときめき

運ぶ...

その

胸の奥宿る

優しさは

惜しみなく

誰
選ぶでもなく

今日も

今日も...