2018年7月10日火曜日

夏の日


なつのひに

奪われた蜃気楼...

じわじわと

侵食してゆく

蝕んでゆく...

まるでボクは

ひに浸された

蜻蛉...

立つ瀬なく

その場にたたずむ...

からすが笑う

巧みなる仕組み...

晴れ渡る空

からから

から



雀舞う...






そしてゆらゆら


こころ

ひとひら

ひらり

舞い降り

こころ

ゆらゆら

ゆらりと揺れた...

最果ての

その向こう

こころ

ゆらゆら


こころは...





なにもできない
なにも変えられない


だけど

祈りを






戻れない...


とまったままの
二人の記憶

夏空が

切なく

呼び覚まして...

ああ

ゆるやかに

時は過ぎゆき

確かなる
胸の痛み

此処にあるのに...

新しい
恋人の隣

変わらぬ微笑み

浮かべ

やさしい
手のひら

包み込む...

あの日が
遠くなる

それにつれ

あなたは
記憶に
 
しっかり

刻まれてゆく...

切なさ
募り

夏空...

滲んでは

また

青く
戻れない日々

みつめる...





2018年7月9日月曜日

夏香る




吹き渡る



風...

その

懐かしきかおり

からだも

心も

呼び覚ます...

勇気
与えて

気持ち
清めて

まるで

あなたの

名前のように...

どこからか

いつからか

どんなときにも

感じ始めた...

心に
吹く

かおり

纏う風...






目覚め...


悲しみなめた

働き蟻は

愛の重さ

感じ始める...

悲しみ

切なさ

この世のあはれ...

動きまわる

毎日のなか

かなしみの

色さえ

甘い水に

つけられた...

哀の

色...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...