それでもまた

手につかんだ
そのもの

それが何か

確かめるまもなく

失って...

見つけて

また

ひとつ
ひとつ

大切に
積み上げた

積み木は

あっという間に

無残なる

ガラガラ

ガラと

崩れてゆく

跡形もなく...

かたち留めぬ

失敗の代償...

頬

伝うのは

後悔の涙か...

胸

抉るのは

懺悔のこころ...

時

振り返る

まもなく

また

コトコト

コト

カタン

カタン

重ねてゆく...

纏わりつく風...

循環

歪んだ太陽

ひかり放ち

こころ

まっすぐ

照らし出し...

穏やかさ

ゆるやかに

取り戻してゆく...

切なさ

優しさ

教え

恋はゆく...

過ぎ去る

時の

どうしようもない

流れのなか

道端の花は

やわらかな薫り

漂わせ...

通り雨は

地熱を冷やし

地球の息吹

きこえて

きこえて...

時の旅路

すり抜けてゆく

毎日のなか

行き過ぎる

時の

さらさら...

ゆるやかに見える

流れ...

実は

案外急で

あるような...

河の
流れのように

さらさらながれる...

時折

道草

そうしてまた

歌いながら

流れ出す...

遥かなる

旅路...

涙に溶ける...

苦しい

胸につかえた
　
塊...

いつか見つけた

自分の弱さ...

誰かの優しさ

甘えてばかりの

もどかしさ...

優しいこころ

キミから伝う

苦しい...

涙で

塊

溶かして...

夏の日

なつのひに

奪われた蜃気楼...

じわじわと

侵食してゆく

蝕んでゆく...

まるでボクは

ひに浸された

蜻蛉...

立つ瀬なく

その場にたたずむ...

からすが笑う

巧みなる仕組み...

晴れ渡る空

からから

から

と

雀舞う...