2018年7月24日火曜日

ゆるめて...


トケテユク

しだいに

やわやわと
とけてゆく...

頑なに食いしばった
心の窮屈

ほどけてゆく

ゆるゆるゆる


ほどけてゆく...

さらさらさら

かけてゆく

虹のような
夢の架け橋...

ゆるめて

ほどいて

解放へ...






那由多の気づき


なにも始まらず

なにも求めず

何一つ望まず

何にも気付かず

なにも感じず...

そんなぼっちの
ひとりぼっちの

那由多

なにも知らず

なにも学べず

何にも触れず...

ある時
小さな欠片

手にした

星の形した
小さな欠片...

鋭い切り口で
指、切ってしまう

あっ

流れだす
赤い血液

鈍く痛む...

痛みとは
こんなに辛いものなのか

ひとつおぼえる

身をもって...

そしてそれは

ゆるゆかなる序章...

あたたかく照らす
窓越しの

ひかりのゆらぎ

埃さえ
美しいものに

演出するかのよう...

滲んだ夜

曇りの朝

はじけたしゃぼんの

洗濯物...

だんだんと
雲はとれてく

流れるように
風にまたがり

少年はゆく...

誰の心にも
静かに住む

なにも感じず
なにも覚えず...

ある日
痛みを知った

那由多...

こころの奥に

大切ななにか
芽生えはじめてた

これから

これから...






わだかまり


底に鎮まる
いつかのわだかまり...

かき混ぜたなら

どんな色
みせるだろうか...

コップに注いだ
思い出たち

わだかまりさえ

とけてしまうだろうか...

こたえは

くるくる
くる

銀色のマドラーで...

おだやかな

夜...





2018年7月23日月曜日

折々...


夏を浴びて

空は
青く煌めいて

秋を装う

空は
オレンジ色に黄昏る

冬を着込んだ

七色の雪に
歩道が夢見て

春に生まれ変わる

大地を
目の当たりにする...

そらと

大地と

そして...






優響


今日もひとつ

今もまたひとつ

確かなるこころ

生まれたての
心の声

ずっと

同じ気持ちでいれたなら

どんなにか
安定するかな

でも

日々
刻々

時計まわる度に

気持ちはまた

芽生える...

だから

時計の針に
魔法をかけよう

さざめくように
ときめくように

時計の音よ

優しく響け...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...