2018年7月30日月曜日

めぐるひ


薄紅の
世が開けた

濃紺に包まれた
夜越えて...

白々明るむ

やがてアオク
そらは色づき

真昼の月の
存在さえ

忘れ...

オレンジに染まり
暮れゆく街並み

目の当たりにして

月は
また

その輝きを...

星が
瞬く

薄くヴェール
かけるように

夜が
ふけてゆく...





複雑


海わたるが
魚のさだめ

空ゆくのが
鳥のさだめ

すべて歩むが
人のさだめ...

鳥は
自力で空ゆく

魚は
そのまま海を

ひとは
船にのり

飛行機にのり

車にのり...

鳥が羽ばたく
夜明け前

魚は静かに
群れをなす

鳥と魚は
己の力信じて

ひとは...






2018年7月29日日曜日

虹を求め


可愛そうね
翼がなくて

そう
自由な羽
広げ

鳥は
上ゆく...

お気の毒ね

つまらないものに
こころ縛られ

ゆうゆうと
自然の姿は

そう語る...

大きなあまつぶが
やわらかささえ

醸しだすから

翼はなくとも

縛られたこころが

窮屈だよ

と嘆いても

そんなに
悪くないんだ

そんな風に
いってみる...

こころは
そっと
そら繋ぐ


みつけに...





奇跡をそっと


果てなく続いた

あなたへと向かう

愛の雫が

ひかる...

青い颯爽と
悠々たる晴れ空に

雫は
次第に浄化され

空へと還る...

そらへと

美しい
生まれたての

愛の姿

奇跡
垣間見ながら...





夢の居場所


こころ流るる
かなしみの河

岸辺には

小さな
真っ白い花たち...

かなしみとは
不似合いの

小鳥たちの囀り...

遮るように
大きな音

耳に響く...

やわらかくも
逞しい

ひのひかりは

蒼い春を
永遠に踊る...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...