2018年8月9日木曜日

晴れ間


小鳥たちが
騒いでいる

小さく
空がぽっこり

顔出す...

染み入るように

蝉の声...

ひょっこり
現れたるは

蜥蜴の子ども

土気色して
土と同化してる...

ぴょんと
飛んできた

緑色の物体

小さく痩せた
蟷螂

上手に網戸に
手をかける...

ゆるやかに
晴れてゆく

そんな

気配...







また一歩


頂上の見えない
白い階段...

座り込んだ

立ち止まった

景色
目の当たりにして...

手すり
掴んで

また
立ち上がる

足は竦む

震えて...

種が落ちて

緑色
広がる世界...

階段を
ひとつ

また
ひとつ

踏みしめるように

のぼる...






2018年8月8日水曜日

未熟...


難解なるこころ

紐解く旅...

こころは

大きく不安に揺れ

小さな希望から
はぐれぬように

なるたけ
柔らかく

梶とる...

揺さぶる風に

吹き付ける嵐に

負けないように...

どうすれば 

芯の強さ
身につけられる

どうすれば...

真実の味

おぼえられずに






ぱすてる


翼はなくとも
心に羽を

ふわふわ

柔らかく
舞いながら

この世界
遊泳する...

いいことばかり
続くわけはない

悪いことに

また尚
悪い出来事

重なるような...

こころ
折れそうに

軋む時もある...

かなしみを
上からまた

かなしい色で
なぞるように

切なさ持て余す
ひも

少なくはない...

こころに羽
携えるが

ふたつの
背中のくぼみ

背中にあった翼は

時とともに
退化してゆく...

進化する科学は

暮らしを
快適にしてゆく

無駄なく
省いてゆく...

背中をおおう
焦りの風が

煽るように

憤るように

苦しみめいて

ココロワ
自由に...

蠢くように
疼きはじめた

ふたつの窪み...






黒い鼓動


熱い鼓動
聴いていた

魂は
震えるように

波うっている...

黒く
ひとつ

ポタリ

落ちた雫...

真っ白な
キャンパスは

見る間に
変化してゆく...

黒の強さ
真似てみたいと

黒の凛々しさに
ならいたいと

そんな憧れにも

似てる...

黒く
ひとつ

ポタリ...

それは

心に巣くう
闇ではなく

潔いほどの
逞しさ...

浮き世に
なぜか

美しく

映る...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...