消えてゆく...

ジレンマ
嵐
不安

押し寄せ

なけなし勇気

それさえ霞み

昼も
夜も
朝も

記憶も
記録も

たいして
意味がないように

消えて...

残されたボクは
秋の雨空

眺めてる

眺めてる...

愛を紡ぐ...

やわらかく

それは

だれも
傷つけることのないよう

細心の注意
はらい

穏やかさ

けなげなる物言い

ゆるやかに

流れるようなフォルム...

愛紡ぐ

あこがれ抱かせる

あなた...

今朝の
淑やかな

雨模様

あなた

彷彿とさせる...

秋
伝えるコオロギが

網戸に張り付き

ころこっろ

ころっころ

かわいい声

出してる...

近くて遠い...

遠くに見える
景色

切り取るように
写真にうつし

拡大して
見つめる

お気に入りの場所
近くに感じた...

キミと

どんなに触れ合っても

どんなにこころ
包んでも

けっして
越えられない壁

知った

小さく

淡く

切なく...

二人の時間は
いつも

さみしさも
みちづれ...

ひとつの夜に

今宵

名ももたず
きえゆく

ただのひとつの夜...

だとしても

やけにきれいに
透き通る月

そのひかりは

すべての命
照らすだろう...

uuu

不器用すぎる
真実の

眠れぬ思い
だきしめたら

見知らぬ夜に
また

孤独は
容赦なく打ち寄せる...

失いかけて
彷徨う

二人のシナリオ...

君の泪

それで

悲しく
切なく

瞳に映る...

知らない夜を
不揃いなリンゴたちが

今夜も
眠れずに

uuu

明日
信じたいよな...

宛なき旅の途中で

行きつく先は
どこだ

待っているのは
誰だ

こころは未来

夢見てる...

還るべき世界は
漠然と

なぞに

神秘に

包まれてる...

傍らの鳥が

声上げた

あてのない

そんな旅...

君に
会えたことで

こころは
微笑んで...

気持ち届かぬ
もどかしさも

君思う

証...