2018年11月20日火曜日

冬行き列車

季節を
節目の列車はゆく

乗り込んだのは
木枯らし1号

次の駅で
待つ人が

ふるえてしまうような
冷たい風...

そういえば
今年はまだ
吹いていないね?

それは

列車
乗り過ごしてる
おとぼけさん?

季節を感じる...

北国では
雪化粧

白く
きよらに雪は降る

ゆく秋惜しむ

まもなく
時は流れる...

そうしてめぐる
日々の中

大切なことと
はぐれぬように

迷子の知らせは
いらない...

土手沿いはしる

空には

寒気
連れてきた

雲が流れて...







約束の灯


こえて

会いに行く

自転車
軽快に走らせて

鼻歌なんかも
しぜんとうたう

時の螺旋
捕まえるんだ


戻すことは

誰にも
できないけれど

時の螺旋
つかむんだ

だから
ボクは

流れる日々

いとしく思う...

だから
ボクは

遠い君

見詰めてる...

明日の
ともしびを約束

きっと

きっと...






2018年11月19日月曜日

katachi

かたちあるもの
いつしか朽ちて

壊れゆく

さだめ...

ならば
風にまうこころは

どこへゆくのだろうか...

かたちあるもの
いつしか崩れ

去りゆく

さだめ...

ならば
海にかえしたナミダ

どこへ流れるのだろうか...

かたちのあるものに

いつも
惑わされるけど

ほんとうのかたち
見定めること

できているだろうか...

こころのまなこで

こころのまなこで

かたち
そのままを

うけとめる

かたちの行く末

見つめる...

かたちあるもの
すべては

いつか...






永遠の孤独

永遠に
近づいた

皮肉にも

悲しみを知ってから...

永遠に
それはないことを

残酷な
そんな運命を

甘んじてうけいれる...

例えば

君と僕の
間には

深く流れる
川がある

川の流れは
とてもはやく

泳ぐことは至難の業...

君の姿は見えるのに

なすすべもたない...

ゆえにいっこうに

近づくことはできない...

隣り合わせの孤独
胸にいだいて

その悲しみ
受け止める

永遠に...






崩壊、そして...

再生と
崩壊の

危うい立ち位置...

崩壊に向かう
地球の上で

踏ん張りながら

再生誓う...

海揺れる水面に
ひろがりゆく波紋

流れるまま
流されたなら

行方は?

壊れてゆくような

はかない

ひびのなかで...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...