ペア

過剰なる
期待は

どこへ行けばいい？

はなやかな
舞台で

あなたは
白き羽

ひらり

と
華麗にひろげる...

ボクは
古びたピアノに
指走らせる...

孤独と
幸福

至福と
絶望

まるで
反対のようなワード

が
どこかで繋がる
音がする...

ボクには
解けそうもない

あなたの秘密

無力に
風に
立ち尽くす...

希望と
憂鬱

混沌と
羨望...

限りなき旅路

光沢帯びた
日々は終わる

ある意味
真実へと近づいて

そして
限りなく

そら感じながら...

ひかりで包まれた
やわらかな思い出を

懐かしく

あつく

ふりかえる...

こころ彷徨う
毎日を

鬱陶しさこえて

受け止めてゆけたら...

ひかりの日々
終えて

それでも
なお

揺るぎなく
真実へと

真実へと...

ビタミン

たいしたことでは
無い

だけど
なんだか

こだわるこころ...

いたって大事だ

と

そんな風に思う...

この世界の呼吸

大地の息吹き

を
今日も

逞しく
こころに感じて

そうだね

泣きだしそうな空

にも

暖かみ
感じる...

たいした話も
ないけれど

あなたと
言葉かわして

それが
とても

ビタミンのように

沁み渡る

沁み渡る...

柔軟な意思

それは
そう

太陽

そして同時に

月...

なおも
そらにあり

海に沈む
真珠...

あなたの望む
そのままに

何も
固まることはない

何も
きめつけることはない

ときとして
それは

神秘

そして
悲しいくらいの

日常...

切なさ

隠して...

目覚めてゆく

黒く
とぐろ巻く
波の向こうに

朝のひかり

夜明け
迎えて
なおも消えぬ星

ボクの中にも
見つけ出している...

見えぬ
心の傷は

次第に

心の深みを

ボクの魂を

そっと彩り

生きること

生かされていること

知らせる...

黒々とした
雄々しい波の
明け行く光

とかし

ゆっくりと
目覚めてゆく

命...