2018年12月4日火曜日

運命の泉

流れる水は
清さをかもし

水音は
優しさ感じさせる...

時折たずねる
来客に

泉は少し
そのあお
深くしながら...

涌き出でる
その水

ひとたび
一杯
飲み干したならば

病んでしまった
いのちの奥

綺麗に洗い流す
という

人呼んで
運命の泉...

今日も
小さな来客者
迎え

泉は
いっそうあおくなる...


流れる水は

ただすみきる
やわらかな水

なんの効能も
ないのだが

あとから
あとから
やってくる

人や
鳥や

いのち
持つものたち

その誰をも
魅了する...

あおさにかけては
真実のこと

あおい
清い
優しい



泉...







雨も止んで

冬の雨は
すこし寂しく
肩濡らす...

カラダ
濡れたことで

より一層
寒さを感じる...

雨にも
負けずに

小鳥は囀る...

キミの
ふわふわな毛並み
そっと撫で

ふっとやすらぎ
感じた

その柔らかさ


優しさへ

と、つうじる...

クリスマスの
イルミネーションが

夜通し街
煌めかせ

去年と
なにもかわらないような
ボクがいる...

一つ
変わったこと

ひとつ
年重ねたこと...

小降りになっていた
雨も止んで


差しこむ

午前9時...







寒風吹いて

新しい風
このからだで感じ

身震いしそうな程に
凍える指先...

ゆるやかなようで
容赦ない

気温の下降

やわらかにみえて
じつは強張る
笑顔のうしろ...

あたたかな部屋で
ともすれば
朦朧としてくる

しあわせとは何だろう

そんな
途方のないことに
想いを馳せる...

低空飛行
繰り返す

飛行機の行方に

目をやりながら...







2018年12月3日月曜日

始動

急ぎすぎた
靴音

過ぎ行く
あやまち

すべてを包んだ

夜明けのひかり...

あらたなる試練
感じながら

またいま

薄らぎゆく記憶
抱きしめた...

行き急ぐ
人波の

やわらかな色合い

時に
眩しいほど

ビビッドなるカラー
感じて...

ストライプの
空雲

何か
告げている

カラスの群れ...

冷めきった
朝の珈琲

レンジで
温めるでもなく

一気に飲み干し

優しい
朝の物音に



そっと傾ける...






ひび

小さな亀裂が
気づかぬうちに

こしらえた
ほんにんさえ

自覚もなくって...

ひび

そこから
大きく

真っ二つに
割れてしまう
懸念も...

なるべく
目立たぬうちに

ていねいなる処理で...

つぎは
もっと
丁寧に

もっと
慎重に...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...