ひっそりと
それはある
けっして
急ぐ素振り
も見せず
だからといって
のんびりもしていない
流れる時間
と並行して
それはある...
あなたが
道
選ぶときに
いつか
いつの日か
見つけ出す...
そうして
それは
あなたを見るなり
こういうだろう
おかえりなさい
それは
あなた
待ちわびた
運命の隠れ家...
あなたが
見つけることで
それは成り立つ
試練
かいくぐり
瞬く間にも
成長してゆく
あなたを
待っているもの...
一番忘れたい記憶が 一番忘れられない
恥ずかしい気持ちにまみれて
澄んだ冬空に 明日の風は冷たいけれど
あったかい 君のまなざしが見えた
確かに見えた強ばった頬の君の目に光
握った手に力を込めた
寒波がくるよ雪降らす波
みかん抱えておこたで丸まろ
路地裏まで迷い込んだ海風がやたらと冷たい
かじかんだ手と手に伝わる温かさはやたらと優しい
買い物袋からのぞく蜜柑が二人の間で微笑むと
私の細やかな記憶が暖かな部屋に帰ろうと呟いた
(potages)
立ち止まる瞬間風もとまる、なるたけ
やわらかく奏であげる冬をうたうメロディ
そうだ、忘れたくないんだ
切なく胸を揺さぶる日々だとしても
(藍)
思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...