2019年1月2日水曜日

Re:無題

そこいらに
蔓延る

かなしみ食べる

もう何年も
口にするのは

かなしみだけ

そんな
あるものの話...

誰かが
ため息混じりに

かなしみ吐き出す

すぐに
それは

パクリ

かなしみをパクリ

どうして
はじめにかなしみ
口にしたかなんて
おぼえてない

そこいら漂う
モヤモヤを
パクっと食べたら

それがかなしみだった
という感じか

かなしみは

食べても
食べても

なくならない...

あるものは
永遠に続くかなしみ
感じてた

そのものは
絶えずお腹
満腹にしていなくてはならない

いつも腹八分目
など

遠い
夢の話...

どうして
かなしみは
なくならないのだろう

それは
悲しみばかり
食していたために

喜びを
まったく
知ることもなく

なんのために
生きるかも

そこに
存在するのかも

なんだか
わからなくなっていた

ある時
かなしみ食べること
放棄し始めた

たらふく
かなしみ食べて
満腹だったものも

だんだんと
空っぽになる

そうして

かなしみだらけの町を
空腹抱えて彷徨う...

誰かは
呻き声あげて

苦しそうな
様相...

そのものは
初めて感じる空腹に
戸惑っていた

ふと
声をかけられる

そちらを見れば
小さな男の子が
立っている

肩から掛けた
カバンから

大きな飴玉
取り出して

あげるよ

そういって
走ってゆく...

そのものは
始めて
飴玉を口に...

そうして

はじめて

喜びを味わう...

お腹
空いてるときに

口にするものへの感謝
が芽生えた...

かなしみだらけの町
すべて食べ尽くすのは
到底無理だ

だけど
お腹が空いたとき

また
かなしみを
選んでみよう

少しずつ

少しずつ

かなしみ
遠ざけるために...

そのものは
知っていた

かなしみ
感じた後には


と共に

優しさ
宿ることを...







初始動

悴んだ
指先

灯した
命のひ

やわらかく
舞い降りた

一年の始まり...

幾たび
幾年

迎えることの
なんたるしあわせ

明日は
誰にもわからない

明日は
誰も知る由ない

ボクらには
ただ
今がある...

過去
悔やむ後悔も

未来
憂う心配も

精一杯の今が
打ち消してくれる...

震える
肩越しに

微かに見える
富士山...

かなしみ
嘆く

喜び
諌む

全ては
いま

いまから発信...






2019年1月1日火曜日

檸檬の嘆き

冷たい果汁が
したたる

真冬に水浴び
したかのような

フレッシュな香り
と爽やかさ

振りまき

小さなステップ
踏んでいる

檸檬たちの共演...

苦しいほどに
酸っぱい記憶


隣で

落ち着いた
林檎がみてる...

サクサク
音させ

果汁が迸る...

檸檬は
少し
申し訳無さげに

自分の刺激
悔いて

そんな様子
見ていた...

女の子は
そっと
熱い紅茶を淹れた

ほら
檸檬の果汁
似合うでしょう?

ニッコリ
微笑み

ビタミンCを
誇ればいいよ!




庭にはたわわな檸檬たち

そんな姿を見ての空想


隣には林檎の木。





緑、どこまでも...

夢と
愛と
希望と

たゆまぬ努力

惜しまずに

与えられた場所で
しっかりと根
張り巡らせ

時には
土壌肥やす
肥料となる...

栄養
行き届いた土より
伸びゆく茎は

瑞々しさ
称え

愛情
込めて
咲かせる花は

こころに
優しいくつろぎ
与え

軈てみのる
種の

あまりの多さに
嬉しさを隠せない...

何処かで
誰かが


育ててゆく


張り巡らせ

土壌を
肥やし


瑞々しく伸びる...

永遠の緑

守りたい...






Re:無題


今日も
ひとつ

今も
またひとつ

確かなるこころ

生まれたての
心の声

ずっと

同じ気持ちで
いれたなら

どんなにか
安定するか...

でも

日々

刻々

時計
まわる度に

気持ちはまた
芽生える...

だから

時計の針に
魔法をかけよう

さざめくように

ときめくように

と...

時計の音よ

優しく響け...






今年もよろしくおねがいいたしますいのししいのしし



光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...