春模様

そっと

そこに

そのままに

微かにきらめく...

そして

二度と

この手で

触れてはいけない...

薄れてゆく
冬の名残り

溢れ出した
陽射しさえ

切なさ

感じてしまう...

こぼれては
おちる

あふれては
流るる

そっと

そこに

そのまま

静かなる佇まい...

虫たちが
眠りからさめ

蠢きだす

そんな

息吹き...

今ふたたびの...

もう一度

手を伸ばし

空を
大地を

感じる...

春始動

明日への

蒼き道のり...

尊き

は

キミの鼓動...

大切な

胸の想い

引き寄せるように

もう一度

確かめる...

蒼き星

この空は

青い宝石

きらきら

きらきら

散りばめ

涙と
共に

トワに輝く...

夜の闇
が知らせる

蒼...

夜闇に
包まれるのが

青空
感じることだから

このからだで...

夜闇

怖がっていた

あの日のボクは

もういない...

闇のあとの
ひかりさえ

当然
とは思わないから

ボクは
必死で感じてる

今を

この時を...

抑えてるこころ

堪えてる涙

いつの日にか

溢れ出す...

夢
みてたのか

空に架かる

虹...

色の階段
降りて

雲が
流れゆくまで

そして

夕焼けとともに

かなしみ

越えてきた...

宇宙にうまれた

奇跡の星で...

春が生まれる

この世界
生きるは

花
育てること

この世界
散るは

命
まっとうすること

空みて

星数えて

大空に出会う

大地を感じる...

そこに息吹く

命の息遣い

静かにけぶる

命の精一杯...

雲が
春を語る

自然に
いだかれて

今日も

生きて行く...

新芽の季節

手
伸ばし

空
掴むように...

空には
到底

届かない...

それが
また

切なくも

嬉しい...

春めきの
風に

そっと吹かれる

南からやってくる

使者...

土の香り

嗅いで

自然を確かめる...

やわらかく
伸びてくる

新芽の呟き

これから
ボクらの出番だ！

喜び諌んで

春

待ちわびる...