遠いはるかの物語...

窓の
向こうがわ

キミは
いま

なにしてる？

遠い日の忘れ物

キミとなら

探せる気持ち

している...

たぶん

キミの笑顔

だった...

いつも
愛

曖昧にしては

不安

感じてた...

キミの笑顔

から始めよう

あの日のキミ

想うだけで

鼓動がうるさい...

ねぇ

窓の向こうの
切なさの壁

越えて...

わらって...

トクントクン...

重ねてゆく
日々に

響き渡る

優しさ
纏う声

ゆるやかに
上昇してゆく

体温の
心地よさ...

どきどきすること

忘れないでほしい...

ときどき

かなしみに
埋もれゆく

心...

はじめて
キミを見つけた

そう

時めき

はじめて交わした

挨拶...

それから

他愛もない話

幾度となく...

どきどきすること

忘れたりしない

だって

今だって

こんなに

こんなに

高鳴る鼓動...

小さな変化

雨
降りました

雨が
滴り落ちながら

小さな水溜り

つくりました...

水溜りのまわり

小さな虹

かかりました

虹のアーチ

を
小さな虫が

渡ります

健気に泳いで

渡ります...

雨
降りました

小さな物語

生まれました...

ゆるやかに

ゆるやかに

そこを

目分量

で推し量る

推理する...

例えば

きみにまつわる

謎さえも...

たどり着いたとき

光差し込み

軈て

木々たち

ざわめき

花は

おどる...

地平線の彼方

揺るがぬ努力

が実を結ぶ...

世界の片隅

ほんの一角

での

そんな一瞬...

飛行機雲

空は
空で

雲は
雲で

鳥は
鳥で

飛行機は
飛行機で

お日様は
おひさま...

そらは
空で

そこにある

だけど

空は
空で

実はない

あるようで

ない...

儚い
夢のなか

捲られてゆく

色の変幻...

空は
空で

雲は
雲で

鳥は
鳥で

飛行機は
飛行機で

お日様は
おひさま...

そして

確かなもの
求める人

は
むなしさ抱き

今日も

そらみつめる...

42.195..

どこに
そんな力が

そんなに
小さなカラダの

どこに
そんなちから

残されていたのか...

ボクは
きみの

こころの強さ

垣間見る...

余力など
もう

残されている筈はない

と半ば

あきらめていた

でも

残された力
振り絞って

きみは
ゴールまで

駆け抜けた...

しかし

マラソン

おわっても

人生という旅

は続いてゆく...