過去は幻...

時は
絶え間なく

流れる

幻の如く...

瞬時に去りゆくとて

確かにそのときは

存在していた...

確かに

いまを

生きている...

時は
絶え間なく　

誰をも

未来へと

連れてゆく...

幻だ

と

誰かが言った

うなずいては

打ち消す

たしかな足跡...

花鳥風月

花のように

鳥のように

風のように

月のように

やわらかく

自由

爽やかなる

存在...

そよそよ

と

なに一つ
知らない

風の吹く...

ヒュルリ

ヒュルリ

と今日のひの

青空...

歓迎
してるかのように

鳥たち

は
大きな翼

はためかせ...

花の匂い

に
吸い寄せられる

蜜蜂...

真昼に
尚も

光るような

月の憂鬱

に思える
日々さえ

ちっぽけに...

花のように

鳥のように

風のように

月のように...





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時が紡ぐもの

いたいけな

幼げな想い...

時は

たくさんの命

育み

その

歴史を刻む...

大きな決断

決めた勇気も

小さなこと
に迷う

繊細なるこころも

分け隔てなく

紡いでゆく...

それは

淡々と

坦々と...

目

凝らせば

輝きいのる

命の叫び...

さあ

優しさつれて...

旅人の処世術

涼しげなる

眼差し向けて

旅人は

ふぅっ

と

息をつく...

どこに行くの？

と
尋ねるわたしに

それでは
あなたはどこにいくの？

と
真っ直ぐな瞳

で問いかける...

いくつもの
交叉点

洗い晒しの
Tシャツ

風にきえてゆく
昨日

なにかを憂いた
旅人...

だけど

確かに

今を生きる...

美しさ
だけではない

と

この世界の

おどろ

おどろ

渦巻くような

不安の存在

感じては

芝生嗅ぐ...

都会の中で

大都会

さめざめと

鳥が鳴いた...

ビルの

隙間から見える

青空...

その

小さな世界

ファインダーで覗き込む...

所狭し

と置かれた自転車たち

は

それぞれの主人

待っている...

人の波

消えてゆくのは

あの日

の我姿...

機能に

恵まれし

都会の真ん中

に

ポツンとひとつ

昔風の郵便ポスト...

いつか

そこから

手紙を送ろう

都会で見つけた

その場所から...