2019年3月16日土曜日

朝雲...


あの日

見ていた

あの夢は


どこを

旅してるのか...

散るでもなく

咲くでもなく

曖昧にしたまま

の夢は

ボクのもと離れ

どこか

泳いでいるといい...

今朝方すぎ

大空に浮かんだ

鯨雲のように

生まれたての初々しさ

連れて...




2019年3月15日金曜日

あの日の少年


やわらかな

春の日差し

うけながら

花芽が

今か今か

と蕾

膨らませ...

傍の猫

は日向での

昼寝に余念がない...

卑屈になるな

とカラスが鳴いた...

道端に
たたずむ

あの日の少年


物憂げなる表情

今になって

浮かべては

あの頃

毎日のように

見かけてた

少年の行方

に想い馳せる...




捲られたページ


空の青さ

懐かしく感じてる...

昨日のボクら

あの空の下

笑い転げてた...

昨日

昨日とは

昨日にあらず

見上げた

空のきらめきに

涙出る...

汗で汚れた

トレーナー腕まくり

素肌で

涙拭う...

空の青さ

今日だって

懐かしく思う...

瞼閉じれば

浮かんでくる

青春の

青春の1ページ...




大地に抱かれ...


空が

そっと

微笑み与える

大地は

きっと

逞しさくれる

海は

かなしみ映し

尚も

深いあお

讃え

春の息吹は

誰の心

をも

優しい色に染めてゆく...

柔らかな 

日差しの下

空が

ほうっ

と笑みくれる

大地が

ゆっくり

ゆっくり

呼吸する...




いぶき


すくい上げた

両の手



なにか

を確かめる...

両の手

あるはずの

なにか

それは

なんなのだろう...

さらさら

と落ちる



ひらひら

と舞う

花弁

ふるふる

と振り絞る

勇気...

だけど

手の中には

砂も

花弁も

ない...

すくい上げた筈

のなにか

がない...

そんな儚さ

に触れた時

ひとつ生まれた

勇気の息吹き...




光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...