たけくらべ

それでも

きっと

キミを愛するだろう...

キミが

空見上げ

ふっと溜息もらす

それは

涼やかに
ふきわたる

そよ風にのって

届くよう...

キミは

誰か想う
その微笑み

やわらかに向ける...

優しい春

待ち望む人々

に

やっとめぐる春

も

思いの外

短いこと

キミは知っている...

生まれてくる
いのちがささやく

キミのこころ
掴めない

と...

そう

はじめから
わかっていた...

それでも
ボクは

キミを

愛するのだろう...

素朴...

普通を生きて

普通に笑う

やわらかに
受け止める

悲しみの影

降り注ぐ
日差しは

誰もが

眩しく感じる...

儚く
流れゆく

雲の千切れ

時たま
飛行機も

雲を連れて...

平凡な

しあわせに

気づくことは...

小さな

積み重ね

繋げて行こう！

夢花

夢一輪

淑やかに

開く...

舞い散り始めた

薄桃花

小さな

新芽の存在

に気づく...

はらはら

と吹雪

起こしながら

街路樹

敷き詰めてゆく

花の絨緞...

その上を

喜び勇んで

子供が通る...

夢の蕾

一輪

開いてゆく...

閉じた瞼

のその奥に

ひかり見つけた...

先にあるもの

かたちに
とらわれない

その姿
そのかたち

も

軈てぞ

崩れてゆくさだめ...

ならば

ならばなにを

みるのか...

本髄
突き詰めて

敷き詰めた
こころの輝石...

かたちよりも

その姿よりも...

人も
森も

鳥も
木々も

いつかは

いつかは...

臨在

欠けてゆく
月の

雫
飲み干す

巡りゆく

さだめ...

太陽は
昇り

あたかも

すべて永遠のように

繰り返しては

いつか

刹那の時

迎える...

風

優しくそよぎ

耳元擽る...

雲

は途切れ

雲間の光に...

そう

永遠に触れる

そんな感覚...