夢うつつ

涼やかなる
鈴の音

遠くから

聴こえてる...

ボクは

午後を過ぎた
微睡みのなか

小さなその音

夢
貪りながら

それでも

たしかに聴いている...

不思議...

夢
見てる時

夢だと

どこかで知っている...

だのに目覚めて

夢の続き

探す...

今
目覚める

そんな予感

させている...

そして

鈴の音

聴いている...

恋模様

会いたくて

会いたくて

この胸が

そっと伝える...

会いたくて

会いたくて

心が

そっと呟く...

恋しくて

恋しくて

ちくり

胸に刺す傷み...

さらってゆく

さらってゆく

風が

やわらかい

キミの手の温もりを...

滲んでゆく

のは

ゆるやかなる曲線...





伝えたくて
伝えられない

想い。。

涙光る

涙

は

かなしい色

映す...

切なく

ほろり

滴るような

あなたの涙

は

真珠の煌めき...

おちた雫

は

海へと還る...

やわらかい

海のさざめき...

蒼くひかる

水面に浮かぶ

は

金色の翼...

水をください

翳り

憂い

少しずつ深み

持ち始める...

一輪の花

に

水をあげよう

きらめく

のは

雫...

緑色

鮮やかに

その葉揺らし

小さく

震えた...

日は注ぐ

柔らかな
日差しのように

優しくかおる
花のように

こころてらした

あなたの純粋...

悲しみ
と対峙して

またひとつ

あたたかな心

芽生える...

そうして
いつか

あなた
包むように

ほら

おだやかな

ひ、注ぐ...