2018年7月1日日曜日

転覆



あなたは

わたしの空

わたしに
他の未来はなく

いつのひも
あなたを想う

あなたが
最期の希望...

誰もが寝静まる
午前零時

ひび割れた船が 
出航...

ひび割れた底から
水が

入り込んで来るのは
知っていた...

それでも
乗り込む理由

十分で頼りない

ボクなりの理由

伝えておこう

ボクは
完全なるかなづち

そんな
沈むのを約束されてる

船に乗り込む
変わり者

沈むまでに
できることを...

何故か
頭が冴えてくる

不思議と狼狽える

心は
皆無である...

ひとは時に

沈むとわかる船に
乗り込んで

しょっぱい水
鱈腹飲んで

そして

明日に目覚めたなら

空が
鉛色の涙
流す

cry 

cry

あなたは
いつのひも

わたしの希望

わたしに
他の未来はなく

いつのひも
あなた想う

想う...






2018年6月30日土曜日

夜汽車



纏う恋風

長く
永遠にも
通じそうな

細く
くねった道...

やわらかい夢に

やらかいこころ

ひたして

漂いつづける

この
黄色い世界...

時には無敵

時として微弱

遥か遠く

透明なこえ...

夜に向かう

汽車...






花のよう...



柔らかな日差し

優しくかおる

花のように

こころてらした

あなたの純粋...


悲しみと対峙して

またひとつ

あたたかな心

芽生える...


そうして

いつか

あなた包むように

ほら

おだやかなひ

注ぐ...


絶え間なく流れる



時は絶え間なく
流れる

幻の如く

瞬時に去りゆくとて

確かにそのときは

存在していた


確かにいまを

生きている


時は絶え間なく 

誰をも

未来へ連れてゆく


幻だと

誰かが言った


うなずいては

打ち消す



たしかな足跡

2018年6月29日金曜日

ひらく



閉じた
開いた

開いた
閉じた

そんなに

簡単に
ゆかない

からだは
ゆっくり

心は

尚も...

ゆるやかな

優しい
ひざしに

骨までも
温めて



開いた
閉じた

開いた

開いた

明けてゆく...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...