2018年9月2日日曜日

今、そして...


ゆらりら


ゆれる...

孤独にもがく

大いなる宇宙...

安らぎに満ち
すべて
受け入れるよな破壊力

理不尽なる...

もう
どれほど

時を過ごし

もう
どれだけ

歩いたのか...

明日に
確かを求められず

ならば


確かなるときめきを

移り気なる景色を

眩しげに眺め

確かな今

感じよう...

逃れられることなき
悲しみを

そっと
飼い慣らす...

散りゆく花の

ひらり

粉々に
乱反射する

きもちたち...






2018年9月1日土曜日

こうかいはつづく...


どんなに願い

想っても

争い
避けられぬ日々...

優しさだけで

七つの海
わたりきれるオール

手にしても...

遠く
よぶ声は

行き先
教えながらも

迷いを映す...

愛しい
心の空よ

すべてをゆるして...

幼いころ
大切にしていた
小さな世界は

何度も壊れ

そのたび

現実にうたれる...

せせらわらう
紅い河の
清きながれに

後悔

幾ばくか...






忘れ咲き


愛や孤独

夢や失望

忘れそうで

忘れられぬ...

悲しみの奥
気づいたら

懐かしい河原
歩いてる...

岸辺には
少年のキミ佇み

果てない想い

メグル..

傷付けず
傷つかず

優しさで
切なさとじこめる...

孤独や弱気

押し寄せる夜を
傷ついた日を

もはや恨むまい...

孤独
躊躇い
刹那

押し寄せる夜

忘れ咲き
始めた想い

抱きしめて...





翻弄...


悲壮感に
耳をすませて

不機嫌に鳴り響いた
振り子の

静寂
引き裂くような

少しの安堵...

ただ
やるせなき

ただ
つつがなき

タンタン
タント

過ぎ去る

時の輪...

ただ
そつなき

ただ
ゆるぎなき

キミの不思議に

心は躍る...

かわるがわる
やってくる

そして

かわるがわる
去りゆく

ひっそりと
ゆっくりと...

唐突に襲う
無力感

その
明らかなる意味さえ

掴めることない

奈落の欠片...

涙の雫
伝う手の中

ぬくもり吹き返す...

それだけが

希望...





誕生日は別の顔...・後編


誕生日が来た

孝は
ベッドの上
目覚めていた...

普通に

むかえるかのように

まぶしく
目を細めて...

しかし
孝は気づく
足が動かないことに...

まるで硬直した
カチコチの膝

目覚めたばかりの孝は
不思議そうにみている...

まるで
自分に
降りかかる災難とは
気づかぬ体で...

暫く
ベッドの上
眠り続けた余韻と
さまよう朝...

先生の回診が
孝を
本当の意味で
目覚めさせる

先生は
躊躇いがちに言った...

もう
歩けるようには
ならないでしょう...

長い間
動かさず
寝たきりだったため
筋肉が硬直しています

さらに
かなり筋肉も減っていて
立って支える力は
ないと思います...

孝は
過酷な現実に
打ちのめされた...

それでも
一縷の望みを

リハビリという
試練にかける...

足を曲げる
それだけのこと

今は
だがそれが
とても難しく

そしてかなりの痛み
孝のからだに与える...

曲げた足を伸ばす

それさえも
普通なら
なんの意識なくしている動作...

孝は
文字通り

一歩から
いちから
始めること
余儀なくされた...

一歩が
遠く
遠く...

恋人は
付き添い
こころ
勇気づけてくれた

母は
献身的に看護を...

支えを感じて
焦りを感じて

誕生日から
また
はじめる

いきるための
生まれ変わるための
リハビリ...

目を覚ました孝に
与えられた

目を覚まして
はじめに口に含んだ

冷たい水が
びっくりするほど美味しかった...

目を覚まして
世界の色を

素晴らしいこの星で
命が輝いている...

そして
孝は明日も
一歩の為に
リハビリを続ける


恨むこともなく...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...