2018年11月30日金曜日

過ぎ行く...

落ち着く
暇もなく

師走はおとずれ...

やりばなき
忙しさのなかに

この身置く...

たんたんたん


過ぎ行くひび

日々のそのなか

大切なこと
忘れてやいないだろうか

トントントン


胸たたく

その存在

あらためて
たしかめてみたくなる...

テクテクテク

滑稽なスピードで
歩いてゆく

たんたんたん

トントントン

テクテクテク...






風人





水の流れのように
清らかなひと

木々の囁きのように
さり気ない...

やわらかな
秋の日差しのぬくもり

あたえ


吹き渡る

風の爽やか...

すべては
水のように

流れ

木漏れ日あたり

揺れる木々...

そら
泳ぐ



風...






ソラにとどくひ

ひかる空には
この手

届かない

そら高く
飛べる

翼もない...

ただ
響きわたるこころ
たよりに

ゆくだけ...

進んで行く
その道の先で

ひかりみつける...

この空
羽ばたける
翼なくとも

この空
掴むこと
できずとも

闇雲に
しゃかりきに

なりふり構わぬ

まわりもみえぬ

そんな時代
やり過ごし

ひかりの存在に

気づいてゆく

気づかされてゆく...

そら
飛べずとも

その手
届かずとも...






ツリーらぶ

大きな木がありました

そびえるように

大きく
太く
たくましい...

その存在感たるや

ひとたび

風に吹かれても
嵐がやってきても
雷鳴とどろいても

びくともせず

そこにしっかりと...

近所に住む人々は

お父さんの木

そう呼んで
温かい目で
見守っていたのです

何年
何十年

あるひを境に
おとうさんのきは

元気を
少しづつ
なくしてゆきます

瑞々しく
目にも爽やかだった
緑の葉っぱは

冬でもないのに
萎れて
しなびて

おかしい...

村人は
首をかしげて
心配していました

お父さんのきは
森の妖精に
恋をしていたのです

いつしか
恋心は

お父さんの木の健康にも
支障が出るほどに...

妖精は
そんな彼の気持ち
気づくはずもなく

じゆうなる羽で
木々を飛び回る

ひらり...

誰一人
お父さんのきのこころ
わからない

例外をのぞいては...

例外
それは

木に住み着いていた
キツツキ

キツツキは
唯一

お父さんのきと
話ができる...

そして
お父さんのきの
純粋な妖精への恋心

その胸の内を
きいた...

キツツキは
どうしたかって?

妖精の住み着いた木を
すごい勢いでつついて

妖精が
たまらず
別のきに移れば
そこもつついて...

地道に
じみちに

毎日
毎日

いつしか
だんだんと

お父さんのきに
近づいていたけれど

お父さんの木の
妖精へのきもちは
薄らいで

その気持ちは
キツツキのほうへ...

そして
いま

大きく
たくましい木に

かわいらしい
キツツキの親子...

お父さんは
キツツキのやさしさに
気づいた

いまも
仲良く
お父さんの木を
キツツキは

優しく
優しく

お父さんの木

つついてます...






2018年11月29日木曜日

陽だまりの人


夏の始まり

気温急上昇のその中

キミとであった...

クーラーのきいた場所
ひどく拒んで

いつも照り付ける
日の光
浴びているような

そんな
キミ

ふと吹く
そよ風に
とても気持ちよさそう...

自然となじむ

絵になる光景...







光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...