2018年12月11日火曜日

さざなみ

あなたを
愛してる

あなたを
見つめ続けてる

あなたの視線が
たとえボク

通り越しても

優しい微笑み
ボクに

向けられることなくとも...

あなたが誰か
抱きしめることも

あなたが愛の囁き
告げることも

あなたが
日々

しあわせ感じている

ことの証...





そう

愛は絶え間なく

寄せてはかえす


波のように





音の消えた世界で

雪が降り出した

淑やかな趣きで

歩く道に
水玉模様
えがいてゆく...

手ぶくろ
忘れたボクは

悴んだ手
もてあます...


あてたかのように
冷やかなる指先

すれ違う
自転車さえも

キーキー

いつもより
きしんでいる...

行き交う
車のタイヤは
冬仕様ほどこし

少しずつ
季節
うけいれてる...

雪の降りだした
この街

この冬知らせる

音のない世界

shin shin

shin..






空気に...

空気になりたい

空気
読むとか

空気
察する

遠く

遠い...

いっそのこと
空気になって

誰かの呼吸に

役立てて...





人形の憂鬱

わたしは
人形...

かわいい
かわいい

そんな風に
みんなに
言われてる...

わたしの主人は
すこし変わってる

どこから見ても
かわいいわたしを

一度も

かわいい

て言わない...

言ってくれるのは

主人が
ときたま連れてくる
優しい夫人

そして

その人の子供...

わたしは思う

主人の
好みではないんだと...

だったらねぇ

どうしてわたしを
飾るのかしら?

そんな
悶々
考えあぐねて

ある日
きづいた

姿カタチ
の美しさ

それに
とらわれすぎること

そんなことの
あわれを...

人形にもやどる

おごるこころ

人形にも芽生える

そんな

憂鬱...






2018年12月10日月曜日

明日への希望

群青色した
街並みを

群青色の
空を

おぼえているかい?

夕方過ぎの
全てを
包み込む時間...

悲しみも
喜びも

自分自身への
怒りも

包んで
そして

やわらかな感覚
もたらしていた...

思い通りにいかない

思うように振る舞えない...

そんな
いらだち抱え

オレンジ色から
変わりゆく空
見上げていた...

なにかが
動き出した

なにかが...

それは
記憶のなか

ボクの
なけなしの
勇気の翼は

怖くて
竦む...

それでも

毎夕

小さく

小さく

ともる

希望...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...