2019年1月8日火曜日

目眩...

おちて
ゆくような

夢見てた...

それは
やわらかなアスファルト

黙ったまま
アスファルトの
隙間から

小さく
顔を出した

つくられた
優しさが
身体にしみる...

おちて
ゆくような

夢の途中

せめて

ああ

土の香
感じたいな

なんて

やわらかなアスファルト
責めている...

アスファルト

ひかる車道

降り出した雨が
じんわりと

やわらかな地面に
吸収されてゆく...

毎日を

味気ない...

そんな風に嘆いて

アスファルトを
睨んだ

わらう
アスファルト

とける
アスファルト

アスファルト

われてゆく...

色のないため息

風が隠してる...

あの日に戻り
すべてをやり直す

どこに行くんだ

なにをするんだ?

それでも
きっと

ボクは
もう一度


繰り返す...

白く
凍てつく
ため息

やり場のない
痛み

伴って...





知らない

おしえて

緑深き
丘の上

教えて

やわらにただよう
綿毛の冒険...

この世界は


この世界は
ひかり

どちらも正しく
どちらも否...

闇に蠢く
清い存在

ひかりにほくそ笑む
邪悪...

教えて

今朝
下ろしたての
新しい靴

教えて

キミの
額に刻まれた
皺の深さ...

ボクは

まだ

まだ

知らないのだろう

家の
真ん前に立ち尽くす

大きな木の
歴史さえ...

あなたと
巡り会えた

その意味は

あなた
想う
深さで

自然とこたえに
なるのでしょうか...






あなたは遠い...

興味そそられる

興味そがれる

言葉
似てるけど

まったく反対の意...

小さなきっかけで
興味は生まれ

なにかの行き違いで
興味は失われる...

あなた色の空
行くのは

あなたに
ある時愛された
白い鳥...

あなたに
助けられる

前のままには
飛べずとも

あなたのそばに
いたかった...

そんな鳥の



心...






2019年1月7日月曜日

余韻

やわらかな
手触りを

穏やかな
人柄を...

だけど

予想だにしなかった

鮮烈な記憶
残し

あなたは
去る...

あかく
あかく

燃えていく
命の叫び...

ゆるやかな
曲線に

時として

まっすぐすぎる
不器用さ...

ボクのこころに
残るのは

残るのは

あの日響いた

メゾソプラノ

確かに
こころ重ねた

余韻...






はじめて...

おぼつかなすぎる
足取り

しゃにむに動かして

なんとも健気

小さな羽
バタバタ

親鳥に負けない
羽ばたき

夢見て

大きく
大きく

羽広げる...

痩せっぽちのままに

みみずが
土から顔だして

そんな様子
みまもっている...

木々に実った
南天は

鳥の啄ばみ
待ちきれず

紅く
紅く

誘う...

おそらく
初めて口にする
幼い鳥が

ひとつ

ないた...






光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...