糸、ほどけた...

拗れた糸が

苦しそうに

切なそうに

絡まっていた

そこに

やわらかな風

吹いた...

わだかまり

も

すれ違い

も

すべて

をも

風が

連れて行った...

あの日の

さよなら

あの日の

涙

をも

風が

そっと運んで

気づいたら

こんがらがっていた

想いの糸

スルル

ほどけてゆくの

感じた...

糸は

からまるでもなく

また

離れるでもなく

寄り添いあって

ふたたび

あの日のやさしさに...

それに応えたい

いま...