2018年8月27日月曜日

限りの中で


夜空が終わる

高く消えゆく
星たちの声

ひかりもたらす

橙のひ...

この空は
限りなく続く



大地の呼吸は
まぎれもなく
永遠のものだ

と...

一つの命に
終わりがくること

知っていながら

それでも
明日も明後日も

きっとまだ
時間は残されている



当たり前のように
朝を過ごして

いつものように...

限り
しりつつ

限りを
知らない...

朝の
眩しい木漏れ日

昼間の
煌めく太陽


瞬く星

いつまでも
どこまでも

そんな錯覚

途方もないことに...

限り
感じる

限界までを...


夢みて


目覚めることの
しあわせ

隣で笑う
キミがいることの
奇跡...

どうしようもない時の
流れのなか

生まれたことを...

ひとつの

命...






2018年8月26日日曜日

夕暮れ水辺


夕暮れに
置き忘れた

こころ残り...

今日の営み
振り返れば

ああ

やり残したこと

ああ

ほろほろり...

夕暮れに
こころ映して

さらりと
吹き付ける風に

託してみた...

どこからか聞こえてくる
宴の賑わい

ここから

滔々と流れる
大河の如く

日々送る...

時として

退屈
司い

一度社会に交われば

その責任

背中に背負う...

重ねた歴史の
重みに

小さく

息吐く...

流れわたる
岸辺には

木々たちが
日をあび

揺れている...

季節彩る
可憐な花を

キミの姿に
そっと重ねて...

水は時折

ゴツゴツと
岩にぶつかり

否応なく
揺れ惑う...

それでも
また

流れゆく

滞ることのない
生の証...

水辺に
光が

反射している...





思い出はピュア


過去
悔やんで

まえが見えない...

過去
に捕らわれ

未来を嘆く...

優しい陽射しさえも
鬱陶しく

感じるくらい...

でも
思い出は

心の琴線

そっと揺らす...

あなたの
優しい計らいが

いつもボク

勇気づけてくれた...

あなたが
笑って

まるで
美しいソプラノ

奏で...

ボクは
ひとつ

またひとつ

しあわせ感じた...


見上げれば

雲ひとつなき...

あなたがくれた
心の青空に

地平
はえずるように

這いつくばって
生きてたボクも

穏やかに
和らいだ...

こころの糸

ぴんと張り詰めた
緊張の連続

そっと揺れる

花の薫り...

いつも
いつでも

はなやいでゆく
思い出たち...

やわやわ

やわり

ふわっと

ほら

あなたの微笑み

今も感じてる...







チュンチュチュンチュ

親子が通る

チュンチュチュチュチュ

雛鳥甘える

小さくとも
ふくよかな姿は

親鳥の与える
愛情の証

チュンチュチュチュチュ

チュンチュチュン

なんとも
ユーモラスに

鳴くではないか

遠い昔
兄が

木から落下した
弱った雛に

スポイトで
餌あげて

お世話していた...

そんな

こころ温まるエピソード
おもいだす

時として...

チュンチュチュンチュ

チュチュチュ

かわいい雀

チュチュチュチュ

電線に
一列にとまった

規則ただしく

仲むつまじく...






約束の木


林檎の木の下

ひっそりと

一つの墓標
たっている...

遠く
都会へと出て行った

いつか帰る

と約束交わした

林檎の木の下...

少女は
恋人信じて

待ち続けた...

都会に出た
少女の恋人は

都会の空気に
染まりゆく...

待っている


ほっぺた赤くして

微笑みくれた
幼なじみを

忘れるわけなど
なかったけれど

月日は
坦々

すぎてゆく...

そうして
年を重ねて

待つことしか
できなかった

あの日の少女...

恋人は
年とって

故郷へと
かえってきた

そうして
林檎の木の下

墓標を見つける...

刻まれた名前に
蘇る

あかく頬染めた

あの日の

恋人...








光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...