2019年5月11日土曜日

砂の名前2


眠り秘め

ごめん
もう起きたくないんだ

もう
眠り続けることにするよ

眠りを秘めて
眠り秘め
知ればしるほどこの世界
わからなくなることだらけだよ

むかしの無垢な子供の頃に
見えてたのがもしかしたら 
全てなのでは

なんて


大人になるにつれて濁る瞳の
その、レンズではなにもかもが
色を変えるのさ

子供の頃の純粋さを
もちながら大人になれば

心悲鳴をあげるほどに
切ない世界さ

僕は思うんだ

子供の頃にみたものが
実は全てだったのでは?と




砂の名前1


いつも霧中

僕はおもわすに居れない

人生は気がつくと
節目節目

まるで霧の出るが如し

前が見えない

そうっとゾッとしてみる

夢中に駆け抜けてきた
結果がこうだもんな
やになるよ

なんて腐るのは
やめにしないか?
などと言ってくれる
存在を大切にしよう

互いに互いを励ましあい 
生きてきた筈だろう

だのに何故何故に、僕はいま
先が見えないのだ

身体は心と繋がる     

心がイエスと言わなければ
いつしか無理が来るのだ

その結果がいまの霧のかかりし
状況下

正しながら生きるとは
なにかを捨てることになる

仕事なのか
どうなのか

霧の立ち込める
この都で僕には
やるべきことがある
のか

もうここで匙を投げていいのか
否か

やーめたと一言いい放ち 
降参するのも
いいかもしれない

長い目で見れば
いいかもしれない・・

このまま霧のなかの旅は
余りに過酷な問題だもん

どう思います?
と問いかける

ひとしきり
独りぼっちの部屋で

嗚呼
長き独り言      

笑い方は覚えてる?

空にとう
くうに

怖いね

ごめん




2019年5月10日金曜日

大地を生きる・後編


寒がりな君が風邪ひいた。
ボクは熱心に看病。
君は
なんだかとても苦しんで・・
どうしていいか
わからない。
医者?
言葉の話せぬ
患者。
辛さを伝えられないだろう。
ボクだけが
わかる。
ボクも同じ苦しみ 
味わおう。
うつして貰おう。
君の苦しみは
ボクの苦しみ。
でもそれじゃ
看病する人
いなくなる・・
無理か。

君の風邪は日毎に
悪くなるばかり。
ボクはおろおろ
するのが関の山。
看病疲れでうたた寝
してると
夢をみた。
何年も共にした
愛猫ラッキー。
夢枕に立ち
何か言いたげ
ラッキー?
そこに神様?らしき人。
「実は
お前は今ラッキーと
暮らしておる。
そしてラッキーは
もう長くはない。
残された僅かな時間
お前にラッキーとの
時間として与えることにした。
ラッキーは
お前が思うより
お前を心配しておった
だから
大地に戻ると
決めたのじゃ。
無駄にするでないぞ。
その溢れる愛情を。」

にゃーん・・
泣いたラッキーの
声で目覚める。
現実に戻る。
だけど?
君はラッキーなのかい?
寒がり。
猫舌。
青い瞳。
追いかける
のは
ボクだけ。

はじめて
ラッキーと重なる。
ラッキー
ラッキー
愛しくて抱きしめたくて
もっと早くにわかっていたなら
してあげたいこと
沢山あった。
だけど
いまできることは
君を見送ることだけ。
そう
あの日のように・・
君はボクの
相棒さ。
天と地と別れても
変わらぬ
まま・・

君が静かに眠るように
天国へと旅立ってから
ボクは
「大地を生きる」
そう決めた。
強く
逞しく
生きる。
それが
あたり前ではない
有難いこと
と今では
身に沁みてる・・
ラッキーに感謝だ。
言葉に出来ぬほど・・
ボクは
そうさ
大地を生きる。
天へと昇る日まで。
君を
抱きしめながら・・





ラッキー。。

実際何年も共に暮らした
相棒です。

そんなひと...















slowly day


美しき
日々

奥床しき

キミ...

静かに
ゆっくりと

穏やかな佇まい
崩すことなく

やわらかく流れる風

ふっと瞼に受けて...

ゆっくり

ゆっくり

夢見てた...

夢から覚めて

キミが

隣に居ること

じんわり

感じてた...





時を撫でてゆく


slowly

slowly..

光宿るところ

思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 思い通りに なることなど この世に 数えるほどしかない... 思い通りに ならないことに ありがとうを言おう 感じる 育てる やり遂げる 無限に 永遠に... 思い通りに なら...