ボクは
いま迄も
ひとりで暮らし
ひとりで朝食とり
ひとりで新聞よみ
ひとりで電車に乗り込む
ひとりで
そんなことにも
慣れていた
だが
ランチの時は
ひとりではなかった
ボクは
ある女性と
平日のランチの時間
過ごしていた
その女性に
恋心?
わからない
だけど
物心ついた時から
ひとりで生きてきた
ボクには
大切なひとである
ということは
確かだった...
ボクは
雨に打たれていた
ボクは
ひとり濡れていた
ボクは...
途方に暮れるとは
こういうことなのだ
改めて
感じていた
出口のない
迷路よりも
怖いではないか
知らない場所
知らない場所?
いったいここは
何処なんだ?
今更の問いに
声が聞こえた
聞こえた?
気がした...
そんなわけ
ないのに
そんなわけ
ないのに...
ひとり
なのに...?
歩こう...
小一時間
立ち尽くして
漸くそこに
考えが及んだ
トボトボ
歩き出す
オズオズ
怯えた目
精一杯見開いて
暗い
夜の闇を
ひとりゆく...

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