2019年4月2日火曜日

月の紅い夜 序章


今夜は
月明かりが
妙な感覚
醸し出す 

ボクは
仕事を終えて
いつものように
電車で
帰路についていた

突然 

ガタガタ
ガタガ
ガタガ タ

電車が酷く
揺れだした

満員電車に
飛び乗ったボクは
当然
吊革に掴まり
立っていた

ガタン❗

大きく
最後の音経てて
電車はとまった

止まった

まるで
みたこともない駅に

外みたなら
紅い月が
ボクを見下ろしていた

ボクは
なにが起きたのか    
わけもわからない

ただ
記憶にあるのは
満員電車に
乗り合わせた人達が
バァッと一斉に
チリヂリになってゆく


かける間もなく...

ボクは
あっという間に
取り残されてた
ということ

あの人たちは
どこへ行ったのか

ボクは
ひとり立ち尽くして 

ひとり

はじめての
正真正銘の

ひとり...




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