今夜は
月明かりが
妙な感覚
醸し出す
ボクは
仕事を終えて
いつものように
電車で
帰路についていた
突然
ガタガタ
ガタガ
ガタガ タ
電車が酷く
揺れだした
満員電車に
飛び乗ったボクは
当然
吊革に掴まり
立っていた
ガタン❗
大きく
最後の音経てて
電車はとまった
止まった
まるで
みたこともない駅に
外みたなら
紅い月が
ボクを見下ろしていた
ボクは
なにが起きたのか
わけもわからない
ただ
記憶にあるのは
満員電車に
乗り合わせた人達が
バァッと一斉に
チリヂリになってゆく
声
かける間もなく...
ボクは
あっという間に
取り残されてた
ということ
あの人たちは
どこへ行ったのか
ボクは
ひとり立ち尽くして
ひとり
はじめての
正真正銘の
ひとり...

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