こんな
寒い夜には思い出す
あの日に出会った
きみのことを...
そう
あの日も雨
きみは
傘もささず佇んでいた
ボクはきみの
哀しげに伏せる目に
ボクと同じ
さみしい心
見た...
あの日
あの日きみに出会うまで
ボクもそうだった
寂しさ抱え
生きていた...
雨のひの出会いは
偶然なんかじゃなかったよね?
美紀子...
きみは
誰よりも凛として
そして
誰よりも孤独だった?
優しさの裏に
沢山の葛藤抱え
生きていた...
今となれば
もう
二度とは会えぬ
愛しいひと...
あれ以上
ボクは誰か
愛せやしないだろう...
第二章
美紀子
白鳥美紀子
きみに声かけるのは
意外や意外?
とても簡単だった
お手伝いしてくれたのは
仔猫
捨て猫だ
雨のなか
傘もささず佇んでいた
その訳は
すぐにわかった
美紀子のすぐそばに
蜜柑の段ボール
置いてあり
そこに仔猫が
にぁーにぁー
いや?
みゃーみゃー
三匹位?
入れられてた
そしてその箱には
傘がさしかけられて...
すぐにわかった
美紀子がさしてあげたのだと...
だからボクは
美紀子にこういった
仔猫が風邪引かなくても
きみが引いてしまうよ⁉
美紀子は
平然とこちらを見て
にっこり笑って
いいのよ
雨に濡れたい気分だから...
ボクは傘を閉じて
隣で立ち
な?
なんのまね?
驚く美紀子に
俺もいまそんな気分になった
美紀子は呆れた顔して...
でもすこしたつと
ケタケタ笑った
美しい顔とは
ギャップありすぎな大笑いに
ボクも笑って...
ふたりの出会いは
そんな風に
すこしばかり
ロマンチックな始まり...
美紀子のこと
特別に想うまで
長くはかからなかった
軽い出会い
ふとした瞬間の
寂しげな表情が
ボクを惹き付けた...
不思議だ
出会いってやつは
美紀子も
俺みたいなイケメン(笑)に
声かけられて
嫌なきはしなかっただろう
そう
俺は
若い頃はなかなかモテた
中性的な顔
やさしそうだから...
と
近づいて来ては
見かけと違う
離れてゆく...
来るもの拒まず
去るもの追わず
そんな虚しい毎日...
全て
全てを覆してくれた
愛しいひと...
綴るのは
きみへの感謝の気持ち...
伝えられなかった
沢山のありがとう
そして
愛してる...
0 件のコメント:
コメントを投稿